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花子とアン(第9週) 5月28日 あらすじ & つっこみ [花子とアン]

花子とアン 5月28日

花子の父吉平(伊原剛志)は家族のために何もしてやれなかった自分が情けなくて悩んでいる。

花子は父親のことが気になり夜、父親の話を聞く。

kichihei.jpg
dimora.jp より引用

吉平は行商の傍ら社会主義運動の啓蒙活動をしていたが、協力していた新聞社の社主が逮捕されたので吉平もつかまると思い知り合いの田舎に隠れていたのだった。
ほとぼりが冷めた頃、東京で新聞社の社主に会い警察は吉平のような影響力の無い小者を相手にしないと言われほっとするものの、自分が小者であることを寂しく思う。

吉平は警察に捕まらないようにびくびくと逃げ回っていたことや、家族に何もできなかった行為も小者のような行動であった。それらが輪をかけて吉平を落ち込ませているようだ。

ふじ(室井滋)にはこのことを話すなと花子に言う。しかしふじは一部始終を聞いていた。吉平が家に帰らなかったのは的外れな行動であったものの家族に迷惑がかからないようとの思いがあったことを知る。
「あんたが小者だから家に帰って来れた。よかった。」と吉平を許す。

一方九州では蓮子(仲間由紀恵)が伝助らの家族を教育しようと弦楽四重奏の演奏家を招いて演奏会を催す。
しかし伝助は演奏中にせんべいを食べるは、酒を飲むはでマナーの悪さに辟易する。

上流階級としての教育を押し付けようとする蓮子とそれを受け入れない伝助の考え方の違いがどんどんと明らかになったきた。

蓮子の頭が壊れるような描写とともに
「寂しさのありのすさびにただ一人
   狂乱を舞う冷たき部屋に」というなんともつらそうな歌を詠む蓮子であった。


今日のつっこみ

・吉平は社会主義新聞の社主と東京で出会った。社主は1月ほど前に出所したと言っていたので4年近く刑務所に入っていたことになる。
それにしては血色もいいし精神面も健全な様子だ。刑務所の中の待遇はかなり良かったように思える。社会主義や共産主義の弾圧というと小林多喜二のような拷問などをイメージしてしまうがこの時代はまだそれほど厳しくなかったのか?

・花子と吉平が話をしていると突然ふじが花子の背後に立っている。静かな夜に誰にも気づかれずに二人に近づくのはすごいことだ。
それが証拠に吉平が少し歩くとわらじの音が大きく響いた。ふじは全く音も気配もなくしかも数秒で花子の背後にいた。ふじは忍者かはたまた幽霊か?

・蓮子が弦楽四重奏団を呼んで嘉納家の人々に聞かせている。いきなり生演奏でなくても良いのに。蓄音機があるようだから先ず蓄音機を使って音楽に馴染ませる。
そして音楽をたしなむことがどのようなメリットがあるかを納得させてから実際に聞かせる。このようなステップを踏まないと難しい。

それにわざわざ演奏家を呼ぶなら事前にマナーを説明して守ってもらうようにしないと伝助たちには無理だ。準備を怠った蓮子が悪い。

演奏が始まる前にせんべいが部屋においてあるのを見過ごした。せんべいがあれば食べるに決まっているのに、、

それと中世は王族や貴族が宮廷音楽家を招いて演奏させていた。その時のマナーを知らないが酒や食事を楽しみながら演奏を聞いたこともあるだろう。
それを考えると伝助の行動は決して間違っていないと思う。クラシックは襟をただして咳を我慢して聞かないとならない音楽のようだがそれは他の観客の迷惑にならないという意味が大きい。

普通歌舞音曲で金をもらって演奏する場合雇い主が喜ぶことが第一だ。伝助の場合他のオーディエンスに迷惑をかけても問題ない。自分が楽しければいいのだ。しかし蓮子は演奏者に妙に遠慮している。大正時代のクラシック演奏家は権威があり威張っていたのだろうか?

いずれにしても蓮子と伝助は何から何まで価値観が違いお互いに理解しようとしない。伝助も蓮子を理解しようとしないがそれでも洋食を食べたり音楽家を呼んだり多少の
歩み寄りがある。しかし蓮子は自分の考えを曲げずに人に押し付けようとしている。押し付けるにしてもモチベーションを持たせることなく頭ごなしにやっている。

蓮子が伝助に嫁いで2-3年経つのに心を許せる人が居ず孤立しているのは蓮子の性格や態度にも原因があるだろう。もっと肩の力を抜いて生きないと!

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